6月。暑い夏を間近に控えた今、山形はさくらんぼの旬を迎えています。
赤い宝石とも称されるさくらんぼは、山形を代表する味覚。その生産量は日本一、全国の7割を占めているんです。
県内では、内陸の東根市、天童市、寒河江市などを中心にさくらんぼ畑が広がっていて、さくらんぼシーズンのこの時期、地元では直売所も活気づいています。
果樹園でのさくらんぼ狩りも人気。畑に入ると目の前に広がる真っ赤なさくらんぼに心が弾みます。
最近はカフェが併設されているところもあってさくらんぼをふんだんに使ったパフェやソフトクリームを贅沢にいただくのも最高!夏の始まりの味覚を思いっきり楽しみます。
このさくらんぼ、実は雨に弱くとってもデリケート。美味しいさくらんぼはまさに生産者さんの努力の結晶なんです。
まだ寒さ厳しい冬、降り積もった雪で枝が折れないように丁寧に雪を払います。
春に向かう2月頃には日当たりや風通しを良くするための剪定が欠かせなません。
3月は手作業で花芽を間引きます。
花が咲く4月は花粉を運んでくれるミツバチやマルハナバチが活躍してくれますが、手作業の受粉も必要。
実をつける5月には、大きさ、形、傷などで判断し良いものだけを残して摘果し、雨除けハウスや防鳥ネットで大切な実を守り色付きを待ちます。
そして、5月下旬から7月。いよいよ収穫時期を迎えると、気温が上がらないうちに手早く慎重に収穫です。
真っ赤に輝くあの一粒が、あんなにキラキラしているのは、こんなふうに大切に育てられたからこそなんですね。
そして、もうひとつ。この時期に山形で味わいたいちょっと珍しい初夏の味覚―メロン子
です。
庄内地方は砂丘地を中心にメロン栽培も盛んなんです。
メロン子とは、大きく立派なメロンを育てるために小さいうちに摘み取られた「摘果メロン」のこと。
メロンの風味はしなくて、ほんのり甘みがある胡瓜みたいな味わいで、種の部分をくり抜いて浅漬けにしたり、炒め物にしても美味しいんですよ。
さわやかな味覚を思いっきり楽しみたくなる初夏の庄内です。
山形県東田川群庄内町余目字沢108-1
COPYRIGHT © ACopyright © MNH Inc.
Atelier GENMAI DECAF
コメント