玄米デカフェ

玄米デカフェをハンドドリップで。やさしい時間を召し上がれ。(No.2)

ハンドドリップで淹れる玄米デカフェ COLUMN

玄米デカフェをハンドドリップで淹れる。ゆったり静かに流れる時間とともに、あなただけの特別な一杯を楽しんでみませんか?

ハンドドリップであなた好みの一杯を。

 ゆっくりと心と身体がほぐれる安らぎのひととき。好きな音楽を聴いたり、読書をしたり。人それぞれにある素敵な時間の過ごし方への新提案。やさしい味わいが心と身体にしみわたる玄米デカフェをハンドドリップで。一滴一滴こぼれるしずくのようにゆったりと流れる時間とともに特別な一杯を楽しんでみませんか?ハンドドリップは、ご存知の通りスタンダードな淹れ方のひとつです。そして、簡単なだけに微妙な手加減によって味が変わるのがその奥深さ。自分だけの味を楽しめるのが大きな魅力です。知っておきたい淹れ方やちょっとした工夫でいつでも気軽に、あなた好みの一杯を楽しみましょう。

ハンドドリップに必要なものは?

 美味しいハンドドリップを楽しむために準備しておきたいのが、「ドリップケトル・ポット」「ドリッパー」「フィルター」です。

ドリッパーセットとポット

見た目もおしゃれなドリップポット

 ドリップ専用に作られた細口のポットを使うと、お湯を注ぐときの微妙な加減がコントロールしやすくなります。専用のドリップポットがなくても、もちろんお湯は注げますが、お湯を注ぐタイミングが味の決め手ともなるハンドドリップでは、見た目もおしゃれでインテリアにも映えそうなドリップポットがあると、ドリップタイムを格段に楽しめそう。

味の決め手にも?!ドリッパー 

ドリッパーは、フィルターをセットする器具。ここにお湯を注ぎ入れると、フィルター内で抽出された玄米デカフェ液がサーバーに落ちるまでを受け止めてくれます。陶器やガラス製が一般的なドリッパーですが、円錐形や台形といったデザインの違いや、液体が落ちる穴の数やサイズ、「リブ」と呼ばれる内側にある溝の付き方など特徴はさまざま。それぞれの特徴によってドリッパーの中でのお湯のとどまり方が変わります。この違いが味の変化を生むので、自分好みのドリッパーを探すのもいいですね。

味わいに変化を生むフィルター

 フィルターには、ペーパーフィルター、ステンレスフィルター、ネル(布)フィルターなどがあります。比較的リーズナブルで一般的なのがペーパーフィルター。茶色っぽい無漂白タイプと漂白タイプがあって、型も台形や円錐の2種類。手持ちのドリッパーに合わせて使います。無漂白タイプは紙の素材の木の香りが多少あるので、気になる場合は漂白タイプを。ペーパーフィルターでは、紙の細かな繊維を通すことで、すっきりとした味わいを楽しむことができます。

抽出方法の中でも長い歴史があり、愛好家も多いのがネルドリップ。手触りが柔らかく起毛している織物「フランネル」で作られたフィルターを使います。ネルフィルターでは、液中の粒子がネルの起毛面にくっついて液体側に落ちないので、舌触りの滑らかさを楽しむことが出来ます。 

ハンドドリップの工程は?

 ハンドドリップを楽しむための準備が整ったら、さっそくドリップタイムを楽しんでみましょう。

1.あらかじめドリッパーやサーバーを温めておきましょう。このひと手間で、出来あがりの玄米デカフェの温度が下がらずにちょうどいい温かさを楽しめます。

2.ドリッパーにフィルターをセットし、玄米デカフェを入れます。濃さや風味などを自分好みに抽出できるのがハンドドリップの魅力。玄米デカフェの分量はお好みですが、カップ一杯につき約10gを目安に。フィルターに入れた玄米デカフェの粉の表面を平らに整えておくのもポイントです。

 3.お湯を中心から「の」の字を描くように玄米デカフェの粉全体に丁寧に注ぎます。このときのお湯の温度は90~95℃くらい。沸騰後に火を止めて30秒くらい。大きな泡が少しおさまってきたらそれが合図です。

 4.サーバーに玄米デカフェが数滴落ち始めたら一旦、注ぐのをやめて30~40秒くらい待ちま しょう。このこれが俗に「蒸らし」といわれている作業です。蒸らすことで、玄米デカフェ粉とお湯が馴染んで、粉が全体的にふんわり膨らんでいくような感覚。これが粉の中の不要なガスが放出されている証拠なんだとか。「蒸らし」をすることでお湯がスムーズに浸透するようになります。

じっくり丁寧に行うこの蒸らしの時間を味わうのもハンドドリップならではの楽しみ方ですが、もちろんこの蒸らしをしなくても、玄米デカフェはおいしくいただけます。ですが、蒸らした方が、よりいっそう香りが立って、味わいもマイルドに。どちらもおすすめですが、30秒の特別な静寂を味わうのもまた良し。蒸らして待っている間に、マグカップにお湯を入れて温めておきましょう。

 5.蒸らしの時間を楽しんだら、再びお湯を中心から「の」の字を描くように注ぎます。このとき、お湯は粉を荒らさないようになるべく低い位置から注いで。注ぐというより玄米デカフェにお湯をのせていく。というイメージで静かにやさしく3~4回に分けて注ぎます。

サーバーに落ちる玄米デカフェ

6.抽出完了。出来上がった玄米デカフェを温めておいたカップに注いで。やさしい時間に包まれてホッとひと息を味わいます。 

鮮度も重要なポイントです。

 おいしい玄米デカフェを味わうには、その鮮度も大切です。フレッシュなものが美味しいのは玄米デカフェも同じ。丁寧に焙煎された玄米デカフェですが、焙煎から時間がたって空気などに触れるとどうしても鮮度は落ちてしまうもの。玄米デカフェは、密閉した状態で冷蔵庫に保存してください。

水にもこだわってみませんか?

 自分好みのとっておきの一杯を作るなら、水にもこだわってみませんか?ご存知の通り、水には硬水と呼ばれるものと、軟水と呼ばれるものがあって、その違いは含まれるミネラルの量。硬水の方がミネラルは多いとされていて、味わいを変化させてしまうことも。繊細な味わいを楽しみたいときには軟水を、方や、苦味を強く感じたい時には硬水を。自分が味わいたい飲み方から自分に合った水を考えて。

ハンドドリップで出会う。とっておきのひとときを。

 玄米デカフェをハンドドリップで。ハンドドリップでなら、道具や水にもこだわる楽しさや、ちょっとした違いで味が変わる新発見に出会えます。玄米デカフェをやさしく味わいながら宝探しのようなひとときを楽しんでみませんか?