アトリエ玄米デカフェ|atelier GENMAI DECAF

私は玄米デカフェ焙煎士です。(No.14)

COLUMN

私のホッとひと息に欠かせない玄米デカフェ。
中身だけでなく、お米の種類ごとに違うカラフルなシールが貼られたパッケージも私のお気に入りです。

この玄米デカフェ。
焙煎、製粉、工程表に書き表せないほどの作業を踏まえて、最低4日をかけて製品にし、皆さんにお届けしています。

冬の朝。今日は玄米デカフェの焙煎日。
寝起きの一杯、コーヒーで目を覚まします。(今日は、焙煎作業で玄米デカフェをたくさん試飲するからコーヒーで・・・)
軽めの朝食の後は、この時期ならではのお仕事、雪かきです。
除雪車が置き去りにした雪の塊をどけて、工房までの出勤ルートを確保。
遅刻せずにすみそうです。

AM9時。本日の作業開始、オーブンに火を入れます。
一旦オーブンに火を入れたら、そこからは火加減を調節したり、何度も混ぜ合わせたり、付きっきりで約4時間。
初心者の頃、ほったらかしにしてしまい、米が膨らまず、焦げる。という大失敗をしたこともありました。

なので、今ではこの間、オーブンに全集中。トイレにも行けず、ゆっくりご飯も食べられません。
オーブンを覗きながら立ち食い。なんてことも・・・
ちなみに、焙煎以外の作業の日は、お昼はちゃんと休憩します。
お昼ご飯は、工房の隣にある庄内のアンテナショップで売っている、美味しい手作り弁当を。工房内の休憩室にはこたつもあるんです。

いっときも気が抜けない焙煎作業の大変さは、トイレやごはんを我慢するだけではありません。
オーブンの中を確認するために、何回も腰をかがめたり、踏み台の昇り降りをしたり。
1枚、2Kg以上あるトレーを片手で支えるので、腰痛や腱鞘炎になったことも。
少しでも痛くならないように、毎日のストレッチは欠かせません。

肉体的なキツさだけでなく、工房内の暑さ、寒さも大敵です。
夏場は、焙煎の熱気でエアコンはまったく効かない蒸し風呂状態。
帽子の下にタオルを巻いて、額に流れる汗を抑えています。
冬場は逆に暖かい?ということにはならず、今度は工房内の換気扇から外気が入って室内にいても外と同じ寒さ。体中にカイロを貼って頑張っています。

大変なことも多くて、毎回、気が抜けない焙煎作業。
唯一無二の飲み物、玄米デカフェの焙煎という作業に携われることは苦労もありますが、新しいことへのチャレンジの楽しさはそれ以上です。
これからも、たくさんのチャレンジを積み重ねて玄米デカフェを楽しく造っていきたいと思います。

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