アトリエ玄米デカフェ|atelier GENMAI DECAF

庄内の晩秋を楽しむなら?(No.29)

COLUMN

早朝の大山下池。池一面に浮かんで羽を休めているのはコハクチョウです。
コハクチョウは日の出とともに次々と飛び立って、彼らのエサ場、庄内平野の田んぼを目指します。

11月。庄内の冬の使者とも言われるコハクチョウの飛来が盛りを迎えるこの季節、庄内一帯は、木々や山々が赤く染まり美しい紅葉に包まれます。

ここ庄内地域には数えきれないほど多くの紅葉スポットがあるので、どこの絶景を楽しんだらいいか迷ってしまいそう。
のんびりと散歩しながら紅葉を楽しむのもこの時期ならではですし、絶景ドライブもワクワクしますね。

少し前、10月下旬あたりに見ごろを迎えていたのが、鳥海ブルーラインの紅葉です。
広大な鳥海山の紅葉を眺めながら、眼下には日本海の青い海。最高のドライブコースを走ったら、絶景と一緒に、窓を開けて思いっきり外の空気も感じてみませんか?

11月も半ばとなったちょうどこの時期では、最上川の舟下りも素敵です。雄大な自然の中をカラフルな紅葉を見ながらゆっくりと下る最上川舟下り。穏やかな水面に映る紅葉も忘れられない景色になりそうですね。

そして、美しい紅葉とともに、忘れてならないのが庄内の秋グルメ。
自然の恵みたっぷりの庄内には美味しいものがたくさんありますが、まさに今、最盛期を迎えているのが、庄内柿です。

100年以上前から栽培されている平核無柿(ひらたねなしがき)と呼ばれるその柿は、甘みたっぷりで風味よし、庄内の秋を彩る味覚のひとつです。
月山からの雪解け水やミネラル豊富な土壌で育てられ、秋の気温の低下と共に色づいて甘みを増す平核無柿は四角い形でその名の通り種が無いので食べやすく、甘みたっぷり。
ですが・・・

実は、平核無柿は渋柿なんです。渋いのに甘いってなんで?と思った方への豆知識。
渋柿の渋みの原因は柿に含まれるタンニンという成分。お茶の苦みの成分としてご存じかもしれません。タンニンは水溶性なので、渋柿のまま食べると、口の中で溶けて渋みを感じるんです。ちなみに、甘柿は成長する過程でタンニンが水溶性から不溶性に変化するため渋みを感じないのだそうです。

炭酸ガスやアルコールで渋抜きをして食用になった平核無柿は、美味しいだけでなく栄養もたっぷり。ビタミンCも豊富で美肌効果も期待出来るとなると食べないわけにはいきませんね。

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